「まず、見る前に長さ219分という数字に驚いた」
「そっれって3時間と39分?」
「そう」
「それで実際に見るとどうだった?」
「映像は美しいし緊張感もあって、最後まで飽きなかった」
「それは凄いね」
「この時間で飽きさせないのは破格だろう。まあ、体力的に見る方がもたないって問題はあると思うがね」
「それで内容の感想は?」
「ガンフロンティアとヤマト復活篇を足して2で割って、リアルさと辛辣さを足したような感じかな。あとは、七人の侍的な、民衆を指揮して抵抗する感じの話だ」
「良く分からないね」
「そうか?」
「他には?」
「美しく青きドナウが効果的に使われている。序盤のダンスで出てきた後、最後に戦闘の後に入る」
「それはどういうことだい?」
「序盤の卒業式は基本的に本筋とは関係ないのだが、伏線として生きている。そして、なぜ誰でも知っている美しく青きドナウなのかという疑問も解けた。伏線だからだ。同じ曲がもう一度流れたことを理解しなければならない。誰でも知っている曲を使うのが正解だろう」
「君の評価は?」
「けっこう高い。面白いし、緊張感もあるし、映像も美しい」
「他には?」
「金を掛けすぎて映画会社を1つ潰したらしいが、それだけの凄みのある映像の数々であった」